碧空@今治
二つ前の記事の、今治ツアーの続きです。
はち八で、本場今治焼鳥に舌鼓を打ち鳴らした一行ですが、せっかく遠征してきたのでもう一軒くらい流れようってことになります
以前、鳥津会で連れてきたいただいた、
碧空にお連れします
前回、写真を撮り損ねていて気になっていた、お店の初代と蒋介石の写真
先代は、蒋介石の下で働いていたことがあり、その時の一枚とのこと
伺ってみると、店の由来も、かなりユニークです
戦時中、日本で暮らしていた台湾人の先代が、西洋音楽のレコードを聴いていたところ、有事に敵国の音楽を楽しむとはけしからん!と、憲兵が怒鳴り込んできたとのこと
聴いていたのは、ドイツ音楽のタンゴ『Blauer Himmel 碧空』。敵国ではなく、同盟国の歌であると言い返し、憲兵は去っていたとの思い出が、店名に結びついたとそうです
さて、
外観と店内は60年を超える歴史を持つサントリーバーですが、その実態は台湾料理のお店。
スモークタンと、中華クラゲをつまみに、
台湾の紹興酒を、常温でクイクイとあおり始めます
水餃子は皮が厚めで、つるんと喉を落ちていきます
長崎育ちの私が小学校の頃から大好物の、ピータン
中心部分のねっとりとした食感と、外のぷるんとしたゼラチンのコントラストがたまらない、中国食文化の驚くべき産物です
ロバと言っても、動物ではなく老肉の台湾読み
分厚い豚肉のバラが、とろっとろになるまで煮込まれた秀作
中華の香辛料が程よく、舌と鼻を同時に高いレベルの快感を与えてくれます
大人だけのグループで行ったのに、最後の一切れを誰がどのように食べるかで、小競り合いが起きてしまったほどの魅力の一品です
ビーフンも塩味であっさり、無限に入ります
トイレの入り口の横に、階段下みたいな箱状のスペースがあり、そこについている小さな扉からちょくちょく奥さんが別の部屋に物を取りにで入ります。その仕組みがわからないと、お店自体の照明の暗さもあり、奥さんが壁に突然消えたような錯覚に陥ります
ここまできたら、お腹はいっぱいですが、押さえておきたいフカヒレラーメン
醤油があっさり効いていて、ほのかな甘みとコク
大人同士でもめたくないので、私はフカヒレは食べずにお譲りします
つい2時間前まで、お腹いっぱいで食べられんと唸っていたのに、女子連中が別腹モードを全開にして、ゴマ団子を最後に注文
思ったより、アッツアツなので、注意しながらアフアフと咀嚼して、カリッとした餅、ゴマの食感と、熱いアンコのとろける甘さに魅了
今治グルメを心底堪能した一行は、気がつけばハンドルキーパーまでその魅力に打ち勝つことができず、ビールを飲んでしまっています
代行をお願いして317号線を通る頃には、後部座席全員爆睡なのです
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店名の由来はなかなか興味深いお話ですね。
昨日久し振りにゴルフに行きましたが、まさに碧い空に緑の木々の葉、きれいに整ったグリーン、風もさわやかと最高の条件でした。
が、・・・・・・・・。
こちらのお料理も最高のお料理の様ですね。
全く知らない今治の夜の街ですが、なかなか魅力的です。
投稿: moscat | 2016年5月20日 (金) 14時38分
この店は県内での片手にはいる面白い店だと思います。歴史、外観、内装、バー、中華料理と違う要素が長年の歳月で一体化しており、ほかに類をみないでしょう

カウンターでは常連さんたちが晩酌を楽しんでおられたので、酒だけでもチャンスがあれば探して寄ってみてください
投稿: moscatさんへ | 2016年5月20日 (金) 16時11分
こんにちは
2013年の日付ですがすごいところにあるんですねttp://deepannai.info/imabari-ekimae/2/
投稿: ULTRAS | 2016年5月25日 (水) 22時35分
こんにちは

二回目の訪問で二回とも夜だったので確信はありませんが、店の周りをうろうろした時にはここまでの廃墟感はありませんでした
今度日中に通ることがあったら確認してみますね。
投稿: ULTRASさんへ | 2016年5月26日 (木) 10時22分