溢香の刀削麺
私の都会の定義は、食いしん坊の観点から二つあります。
まずは、デパートの地下二階があること。
デパ地下=食べ物ワンダーランド
B1には、お惣菜など、手軽に買えるものが並んでいるケースが多いですが、
B2には、ワインやチーズ、めった飲まない高級紅茶やお酢コーナーなど、
EXTRAでELEGANTな雰囲気があふれています。
松山では高島屋と三越のデパ地下を廻って、合わせてB1,B2を体験します。
そしてもう一つは、めずらしい外国料理が食べられることです。
イタリア料理、スペイン料理は「めずらしい」のカテゴリーに入らず、
ブラジル料理、トルコ料理などは、「めずらしい」のです。
さて、
その「めずらしい」料理の専門店が、とうとう松山にも登場
「溢香(イーシャン)」は、若草町総合福祉センターの平和通沿いにできた、
刀削麺専門店。
店内にはいると、威勢のいい中国語が飛び交っている本格的な雰囲気です。
「醤油刀削麺 700円」
八角?の香りのするやや硬めの叉焼と、しゃっきりした白葱が口火を切ります。
お待ちかねの麺ですが、両サイドの刀で切り取られた不規則なひだが特徴。
真中はしっかりもっちりとしていて、歯ごたえ食べ応え十分。
ひだは中華スープを絡めながら、舌の上をイレギュラーなタイミングでつるりとなでながら、喉に落ちていきます。
一本の麺でありながら、上記二つの特性を併せもっており、とても魅力的。
その上、スープをぐいぐいと引きこんでくるので、かなりのボリュームです。
「ジャージャー刀削麺 750円」
肉味噌と、千切りのキュウリとネギを、はじめに全て混ぜるように指示が出ます。
がっつりした味付けのひき肉は、
山椒の痺れる「麻」と、唐辛子の「辛」
を伴ない、
麺のひらひらの部分にしっかり絡まり、喉の奥を責めてきます
不覚にも第一口目はむせてしまいましたが、ネギやキュウリのあっさりしたキレで
と交互に、ぐいぐいと呑みこんでいきます。
この頭汗、鼻汗で訳が分からなくなりながらも、
その魔力に操られるように箸が止まりません
こちらも、うどんの得盛くらいのボリュームがあるので、
小食の方はサイドメニューを抑え目にした方がよいでしょう。
なぜなら、「半チャーハン+250円」や、「水ギョーザ 300円」も、しっかりの量。
水ギョーザは、具がざっくり切ってあるので、食感が生きており、
皮の部分も「餃子は麺料理だ」と納得させられる、もっちりした厚み。
奥さんと二人で行ったので、ほとんど私が最後を頂く形になり、
さすがにこの日は夕食の時間まで、お腹がすきません
すこし街外れにあるのですが、学生街が近いのは大正解でしょう。
25時までと、飲み会〆にも間にあってしまう危険な時間帯までの営業
都会の仲間入りをするのは、胃袋体力も必要だと、納得するのです
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コメント
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東京単身赴任中に何度か行ったのは池袋のXI’AN (シーアン)の刀削麺です。
包丁を動かすと麺が鍋に飛び込んで行く様子はまさにTVで見た事のある光景、見事な手さばきと包丁の切れが無いとああ上手く切れない事でしょう。
松山にも登場とはいけちゃんの定義通り、松山も都会の仲間入りですか?
投稿: moscat | 2012年7月10日 (火) 04時12分
あの麺が飛んでいく様は見とれてしまいますよね。

東京に単身赴任って大変そうですが、考えようによっては毎日色んな料理が食べられるから、短期間なら憧れてしまいます
私にとって松山は、今まで住んだことのある街でとび抜けて人生最大の都会です
投稿: moscatさんへ | 2012年7月10日 (火) 07時36分