某日某所での白い粉を真剣に学ぶ会
Blog 「今日は。。。何食べる」の管理人マーナさんが主宰されている「愛媛うどん部」がお泊まり麺打ち会をされるとの極秘情報を、オープンなtwitterから発見 同日が子供の誕生日なので、無理を言って昼のみスポット参加させていただきます。
場所は親子連れが休日野外バーベキューなどを楽しんでいる、市内レイン某所。
その奥のコテージを貸し切り、一泊宴会付きで麺打ち会が企画されています。
少し遅れて行った私が到着した時は、参加部員全員が粉を練ってボウルに入れ発酵待ちをするという作業が終わり、丁度師匠が麺の伸ばし方を講義中
正直、「行ったら既にうどんは出来あがっていて、何杯が御馳走になったらお土産置いて帰ろう」と、あさましい考えで軽く望んだ私。しかし、頭にタオルを巻き、腰にはエプロンをして、師匠を囲む真面目な部員達の目を見た時に、「アレレ。。
」と、自分の考えの甘さに気がつくのです。
さて、
うどんを伸ばす作業は、実家での年末の餅つきのイベントして何回かやったは事は有りますが、本格的に習うのは初めて。師匠は四角に生地を広げていく方法を教えています。丸い生地のエッジに仮想の四点を決めて、写真のように角を出すようにして四方向に広げていきます。生地の真ん中には少しこんもりとした部分を残すのがポイント。
師匠曰く、丸く広げる方法もあるのだけど、切った時の端の短い部分を少なくするには四角の方が理にかなっているそうで、自前の手打ち台を特注されている程うどんを愛している師匠のこの言葉は、気軽に参加した私の心に突き刺さります
次はお馴染の麺打ち棒が登場し、更に平べったく伸ばしていきます。私は打ち粉として小麦粉を使っていましたが、本当は専門の粉(ジャガイモでんぷんなど)を使うとの事。
出ました!自前の麺切り器 ピカーって光ってかっちょよかー
プロ仕様の会社からの購入され、包丁を上げ下げするだけで設定したミリ数だけ左に包丁が動いて行きます。
決まった本数を切ったら、丁寧に粉を払って半分に折りくるくるっと巻いて、慣れた手つきでタッパーに並べていきます。作業が終わったら直ぐに蓋をして、水分が蒸発しないように気を配るまでの作業によどみがありません。
あの~、念の為の確認ですが、マーナ師匠はうどん屋さんでは無く、本職は食品関係でもありません(多分)
さあ、これからはお弟子さん達の登場
私が到着する前に各人粉から作り寝かせた置いた生地を、ビニールに挟んで「踏み」の作業。画面左のビニールはこれもまた本職用で、師匠は画面右のお手製の物を仕様。かかとを生地の真ん中においで、真中から外にゆっくり押し出すようにしてコンパスのように回って行きます。師匠の前かけ、粋ですね
足で平べったく踏み広げた生地を、クルクルと丸め、改めて踏んで畳んでいきます。
最終的には葉書二枚分位のサイズに折りたたまれた生地の端を、生地の中心に押し込む様な形で、丸くボール状にまとめて、第一回目の踏みは終了。この作業がうどんに腰を持たせる大切な作業になり、師匠は二回行う事を勧めておられます。
「どうして続けて二回目の踏みをしないのですか?」と質問すると、一回踏んだ時点の生地は硬くて、到底足で踏んでも広がらないとのお返事。また数時間寝かせると、再び軟らかさが戻って、同じ作業が出来るようになるそうです。へ~、聞いてみるもんですね。
さて、これからキムチ鍋パーティーが始まるのですが、当日娘の誕生日である私は断腸の思いで帰途につきます。
パーティーの詳しい様子は師匠のブログに詳しくレポートされていますが、鍋、うどん以外にその場で揚げたて串揚げなんてやっておられます。
「それでは、失礼します。」と後ろ髪をひかれながら帰ろうとする私に、師匠から「折角だから、うどん食べていく?」と、夢の様なお言葉。私が余程さもしい目をしていたのでしょうか?この時ほど嬉しかった事は、友人の結婚式で横の小食の上司がフォアグラステーキをくれて以来です
手慣れた手つきで麺の入った鍋を菜箸で混ぜながら、「何がいい?」って聞かれます。
師匠のうどんをマンツーマンで、それも好きなメニューが選べるなんて、大ファンの長淵剛に目の前で生ギター「逆流」をリクエストして弾いて貰うくらいの幸せ
「釜揚げ」
その場に何故か自然においてある有名店「なかむら」の醤油をさらっとかけ回し。矢も楯もたまらず台所で、ぞっぞっぞっ~で吸い込みます。家庭用のコンロではさし水をしないとのコツも教えて頂いたのですが、その為、芯までふんわりと仕上がっており、讃岐に行かないと味わえないと思いこんでいたあの小麦の香りがたちあがって来ます。程良い歯応えの麺を口いっぱいに頬張って、わっしわっしと頂きます。
玄人が靴も靴下の履かずに、一目散に走って逃げて行くでしょう
「しっぽく」
具材の全て師匠の仕込み。あっさりした中に、しっかりと出汁のコクがあり、ふわりとした麺が優しく包みます。大根の甘みが全体の円やかさを増して、秒殺されてしまいます。
あまりの旨さに、一瞬気が動転し、このうどんの為に師匠のお嫁に行ってもイイと思うのですが、ふと冷静になると師匠も私も残念ながら既婚者(そこかい!)。
最近は外でうどんを打つ事が多くなって、奥様も師匠のうどんを食べる回数が減ったと残念がっておられるそうです。
讃岐うどんの食べ歩きに端を発し、5年あまりでここまでのうどんが作れるようになったその才能、努力、粘り強さに、ただただ感服するばかり
他のお弟子さん達の前でバタバタとなってしまい申し訳なかったのですが、次回は是非最初からきちんと習ってみたいと思いに更けならが、どうしても緩む頬を抑えながら、車に乗るのです
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し…白い粉…うひひひひひひひ♪(壊)
投稿: 日向薫平 | 2011年11月 4日 (金) 21時28分
その粉を、手と足でこねこねこねこね。伸ばして、熱湯にブチ込み、つるつるつるつる♪(肥)
投稿: 日向薫平さんへ | 2011年11月 4日 (金) 23時21分
詳細なレポをありがとうございます(^^)
申し訳ないくらいのお言葉で(..;)
次回は麺打ちから宴会~試食会までのフル参加をお待ちしています!
次は1周年でお待ちしています(^o^)
投稿: マーナ | 2011年11月 5日 (土) 10時05分
いけちゃんさん、こんにちは(^^)
麺打ち会の際は、バタバタしていてご挨拶もままならず(^^;;申し訳ございませんでしたm(_ _)m
そして、部員たちへ。たくさんの差し入れを頂きまして、本当にありがとうございましたm(_ _)m
感謝感謝です(^^)
また来年あたりに再度同じ場所で、麺打ち会をするかも?という話もあります(^^)
もしよろしければ是非ご一緒に(^^)
またお会いできる日を楽しみにしております(^^)
Twitter愛媛うどん部のマネージャー?w
いけちゃんさんのファンのみゆでした(^^)
投稿: みゆ | 2011年11月 5日 (土) 11時57分
いや~、こちらこそバタバタと申し訳ありませんでした


百聞は一見にしかずで、うどん作りの行程を拝見して、あの行程一つ一つに工夫があるのだろうなと感動しておりました。師匠の作業は無駄がなく、職人の雰囲気でした
一周年にもお邪魔しますので、宜しくお願いします
投稿: マーナさんへ | 2011年11月 6日 (日) 09時43分
こちらこそ、真剣な講義の最中のお邪魔して、済みませんでした

みゆさんのブログを拝見しましたが、行動パターンと、食の好みが似ていますね。私はスイーツはあまり詳しくないので、やじろべいの記事に惹かれました。
一周年でお会いできるでしょうか?ゆっくりと食べ歩き談義で盛り上がりましょう
投稿: みゆさんへ | 2011年11月 6日 (日) 09時47分