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2011年8月15日 (月)

和包丁を握る女将の店

今日ご紹介する二店は、それぞれ別の方に教えて頂いたお店で、

共通点は、女将が和包丁を握っている事。

その点以外は全く違うタイプなのが、また食べ歩きの面白い所。

先ずは、周平の通りにある「福」

元気で、少しトーンの高い伊予弁の女将さんが仕切っています。

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奥さんとふらりなので、写真は携帯 mobilephone

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女性らしい家庭的な甘め突き出しでスタート。

奥の座敷と、どんどん入って来るカウンターに気配りする、70歳近い女将。

注文が入ると生簀から鰻を取り出し、目の前で捌いていきます。

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「カツオ刺身(1000円)

南予直送で真っ赤な色にそそられます。

女将さんの指示で、テキパキと接客されているのも女性。

女将の娘さんかな?未確認です。

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「ホータレ刺身(500円)

我々の方にも「時間かかってごめんなさいね」と、

包丁持ちなら八面六臂の女将から、細かい気配りが届きます。

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「セミエビ天プラ(700円)

プリッと、カラッと happy01

小さいけど弾力のある身を、アチチと口に放り込みます。

奥で揚げ物をやっているのは二十歳くらいの女の子。

女将さんと若女将から細かい指示が飛んでいる中、

落ち着いた様子で、淡々と仕事をこなしています。

一見、今風ギャルバイトに見えますが、

女将の孫だったらと、勝手に男の浪漫を膨らませていますhappy01

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「マナカツオ西京焼(800円)

焼き物もその孫(勝手に想像)の担当。

ジワリと焼き上げられ凝縮した旨みに、焦げた白味噌の香りが決まってます。

カウンター独りでちびちび熱燗もアリですね bottle

さて、

二軒目は雰囲気ががらりと変わります。

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先日の耽味会で横と前の席になった方々と、食べもの談義が盛り上がり、

単身で来松1年弱のFさんお薦めの「それ辛」

前に32年、こちらに移って21年と、母と同世代の細身の女将がお出迎え。

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今日の予約は我々三人だけで、

ゆっくりとした上品な語り口の女将が「じゃ、そろそろ始めましょうか?」

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長年のお付き合いの魚屋さんから丸々仕入れた素材に、

一からの仕事が始まります

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フグ専門店ならではの、コクのある「煮こごり」

常温で見ていると、ジンワリと溶けてしまうので、

早めに戴きましょう。

舌の上で、河豚ゼラチンで閉じ込められていた旨さが、崩壊 impact

当然、期待が高まります up

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料理はお任せで6000円。

旬の魚(この日はアコウ)に、ゆっくり着実に包丁が入り、

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「まずは、これでも食べて」と、刺身盛りです。

締め立てで、まだ身が柔らかい所を、両奥歯でじっくり噛みめ、

鼻に抜ける海の恵みが、ゆっくり肩の力を抜いてくれます。

「わたし、子どもの頃南予に居た時から、お魚だ~いすきなの」と、

上品な語り口で、次々と料理が出てきます。

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一匹一匹丁寧に洗われた「ほうたれ」が、氷器の上。

まだ泳いでいるようで、生姜醤油にちょっとつけて、清涼感を楽しみますdelicious

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丸ごと茹であがった蛸は、吸盤が揃っているので雌。

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一人一本切り落として、食べやすいように包丁が入っています。

お酢と少量の醤油で煮てあるので、弾力を残したまま硬すぎず、

蛸い滋味が際立つ味付け。

蛸好き星人としては、一匹丸ごと行けます。

これも、旨~~い happy02 happy02 happy02

生ビールは置いて無いので、

いつものベースで、店にある全ての瓶ビールを開けていると、

「あのね、お水のようにビールを飲んじゃ駄目よ」と、お小言wobbly

50年以上呑み助を見てきた女将さんは、

「お酒は、上手に少しずつ、80歳まででも美味しく頂けるのよ。」

私が「でも、元気に飲み食べしても、いつまでの元気な方もいるでしょ」と、

水を向けると、

「うん。でもそういう方は、ぱったり、おいでにならなくなくなるの」

40過ぎ典型的メタボ健啖家の私など、ぐうの音も出ません coldsweats01 sweat01

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「うちには年中河豚があるの、勿論、天然よfish

Dsc_0596

ネギに巻いて、皿の半分はお刺身で、頂きます。

唐辛子入りのポン酢にチョンとつけて、人生初の夏テッサ

また、お小言を頂かないように遠慮しながらsweat01注文したひや酒を

おちょこでちびり bottle

Tさんもイノシン酸の魅力に驚いておられます smile

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残り半分は、シャブシャブ shine

なんと、出汁に引いた昆布の表面を河豚の身でこすって、二往復。

すると、

グルタミン酸と香りが加わり、未体験のアミノ酸合わせ技レベルへfull

「どんどんお食べなさい」と、女将が大皿に河豚を追加で引いてくれています。

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急ぐ飲み会でもないので、先人たちの武勇伝などを伺いながら、

ゆっくりと時が流れます spa

品のある口調のまま、すこし艶っぽい昔話もでます。

さてさて、

締めの雑炊は、わざとお米の芯を残してあるので、

米一つ一つが喉を通る快感が味わえます。

出汁が充分に出ており、塩味は控えめ。

この雑炊、途轍もないエネルギーを秘めています shine shine shine

最後はハイヤーを店の前まで呼んで貰ってのお見送り paper

腹も心も満たされるのです happy01

ふらり独りで立ち寄るのもOKだと思いますが、

こちらのお魚を堪能されたい方は、

細腕の女将さんが、お一人で全てやっておられるので、

少人数での予約をお薦め telephone

その段階で予算を聞かれますので、相談してみて下さい。

今回は飲み代+2,000円で、合計一人8,000円。

勿論、冬には河豚コースも外せないでしょうね。

 

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コメント

ホータレの刺身がウマソーです!
そして雑炊、このためにテッサ食べたいです!

金の無い連中でワイワイ飲み食いする事ばっかな僕ですけど、たまにはじっくり腰落ち着けて飲みたい時にこういうお店に行きたいですね☆

私も今度行こうと思います。
あこうはキジハタに似てますね。
薄作りにしてポン酢でも試してみたい。

ガンダム好きなのでボードに書いてある”ザク”を最初に頼む、もしくは以前ヨーロッパで買った未使用のゾーリンゲンの洋包丁を寄付し刺身を切ってもらう

とかやるとすぐに出入り禁止になりそうな雰囲気

一軒目の福は鈴の通りですか?

フグの時期に是非!
私も最近は飲み会の回数が増えてきており、安くて美味しいお店を探しておりますhappy01
そうなると、結局同じ店ばっかりになってしまうので、それがジレンマなんですよねdelicious

結構な年齢の女将が独りでされているので、四予約して、少人数で時間に余裕を持って行かれる事をお薦めします。
ガンダムや刃物マニアだったのですね。
ガノータは行かれましたか?
PS;
あこう=キジハタ。
一軒目は仰る通り鈴の通りですwink

キジハタ=こちらで言うハムールです。
あこうとハムールを比べた時、顔かたちが似てますが、色が違いますのであこうと亜種と思っていました。鍋に頭を入れるとこれが又最高!

ガノータは、MIXIコミュ、店主とマイミクなのでよく行っています。最新の情報は、
ガンダムバー・ガノータ 女性パイロット入隊しましたぞぃ http://t.co/1Wk6Kds

遠い彼方にも、ハルームという名前で浸透しているのが、嬉しいですねwink
そちらでも魚を食べる文化があるのは驚きでした。唐辛子とかたくさん放り込んだ鍋を、勝手に想像してしまいます。
ガノータの女子隊員、知りませんでした。ピカソビル周辺はウロウロするので、斥候に行かねばなりませんscissors

 昨日、このサイトに出会いました。
 自分のお気に入りのお店が☆3つに結構なっているので
好みが似てるのかもと 読みあさってます。

 「それ辛」の女将、強烈ですよね。
私たちは1年に1回しか行きません。いえ、行けません。
女将のパワーに耐えられる体力?をつけるには、1年かかります。
あのマイペース、すごい!!

 煮こごりの写真、よだれが・・・。

ようこそ、「勝手に松山ミシュランへ」 happy01
読みあさってる!なんて、最高のお褒めの言葉、本当に有難うございます。
ここだけの話、私も時々昔より記事に遡って読んで見るのですが「こいつ、阿保か?」と思うくらい食べ歩いておりますcoldsweats01
右上の「バックナンバー」って文字をクリックして頂ければ、過去ログも組まなく読めますので、是非どうぞ。
それ辛の女将をマイペースって言い放つあたり、私も表現の感性が似ている様な気がします。
これからも、細く長くお付き合いお願い申し上げますscissors

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