専務から「俺のフレンチ、とったからな!」と連絡をいただいたのが2週間前。
開店フィーバーが落ち着いたら行こうと思っていたのですが、正式オープン初日の4月1日から行けるチャンスを逃すはずもなく、20時半からの二クール目に突入です
(食べ物写真などたくさん出てくるので、ネタバレが嫌な方は読まないほうがいいかもしれません)
1時間ほど前についたので時間つぶしによったバーでは、「俺のカクテルくれ」と、行く前からすっかりその気の専務。イベント初日から行くのはどうなかあ?くらいに思っていた私も、次第にわくわくが収まりません。
三越裏のビルに行くと、入り口には生花がずらりと並んでおり、おしゃれをした老若男女が目を輝かせながら並んでいます。

店内は90席あるらしく、想像していたより大きなフロアー。インカムを付けたホール担当の方々がきびきびと働いており、満員のお客さんも、話したり、写メとったり、ワイン飲んだり、笑ったりととても楽しそうに盛り上がっています。
私たち6人のテーブル担当は、京都からきた学生さんのよいこちゃん。素敵な笑顔で店のシステムやおすすめなどを教えてくれてます。この子がもともとしっかりした子なのか、お店のプレでの教育がしっかりしているのか、いずれにしてもとても心地よいマネージメントをしてくれます。
俺の泡で乾杯をして、「二人で平均5品を頼まれます。」との彼女の情報をもとに、

メニューに赤線が引っ張ってあるおすすめを受けから順番に注文。しかし、二回転目ということもあったせいか、すでに売り切れの商品もあります。

ズワイガニとサワラのタルタルが到着。食材の存在感を舌で感じながらやや酸味のあるジュレが味を広げてくれます。

カニグラタンは、大きめのニョッキにチーズを絡めながらもぐもぐ。

ウニムース包みサーモンマリネ、こってりとした贅沢感。店内の照明も明るく、インスタ映えなども意識しているのかなあと考えます。

アスパラガスのタラゴンソースは、クリーミーでチィージーですが風味が変わるので飽きることなく食べすすめられます。

本日の鮮魚はいとより。表面がさくっと焼きあがっており、香り高いしあがり。

甘とろ豚の肩ロースは、本日の私の一番のお気に入り。絶妙な火入れをされた肉と脂身の甘みが、ソースできれいにまとめられています。
一皿を6人で分けるので、料理が次々なくなり、とり皿を替えたり、ナイフやフォークを追加したりするのですが、ほぼ待った記憶がないくらいのスムーズなテーブル運び。よいこちゃんに聞いてみると、テーブルに料理が乗り切らないようにならないようにこちらで調節していますとのこと。料理からデザートまで順番よく2時間以内に終わるようにしているらしく、そのオペレーションの良さにちょっと感動です。

シェフ帽をかぶった人が10人、目まぐるしく作っている姿が、すでにショーを見ているような動き。ジャケットを着たホールの人が数人いて、彼らが全体を見ながら指示を出しているようですね。

ひとしきりお腹も落ち着いたころに店の電気が暗くなり、ピアノ、ギターでジャズが始まります。最初に誕生日の方のお祝いもあり、ホールの一体感がもりあがってきます。店を出るときに偶然お会いしたのでお話を伺ったのですが、松山と西条からこられたそうです。

牛ひれ肉とフォアグラのロッシーニ
うわ~、テレビでみるやつだ~。ナイフの入りもスムーズで、フォアグラも分厚くとろり。看板メニューだけあって、これは毎回いただきたいです。

松山鶏もも肉のオーブン焼き パスタ添え
地元素材を使っているので身びいきもあり、みのジューシーさと皮のクリスピーさが際立っています。素材だけではなくソースが味わいを加えるフレンチの手法を次々楽しむことができます。

貝類の白ワイン蒸しは、クリームソースもたっぷり。

ブイヤベースは、魚介類のコクが凝縮されており、追加料金で、

リゾットにもしてくれるのです。これ、たまらん!

オマールパスタ
メインとしてのオマールエビは売り切れでしたが、「裏メニューのパスタならできます。」と、よいこちゃん。エビのうまみを吸い込んだパスタは、膨れ始めたお腹にもするすると入るのです。横のテーブルにも同じものが運ばれてきて、一同「裏メニューじゃないんかい」とつっこみを入れますが、一度はあきらめたオマールがパスタで食べられて、これも演出だと納得。

ガトーショコラ

バナナクレープは、細身の女子たちの別腹空間に吸い込まれていきます。
ラストオーダーのころに、二回目の歌のステージ。それが終わると、ぱっと照明が明るくなり、ディナーの終了を告げます。料理も酒も水も食器も滞りなく出てきたので、これだけのものを2時間できれいにいただき、ワインも数本楽しむことができます。
気になる本日6人分の支払いはこちら、テーブルでてきます。初めてなのでちょっと料理を頼みすぎたのはご愛嬌。
見直してみるとワインの値段がしっかり押さえてありますね。
ワインのメニューには原価+999円で売っていますと明記されており、安心して二本目、三本目を注文できます。
私の個人的感想は、とてもよくできたちょっと高級フランス料理居酒屋。少人数で行くよりは、職場の仲間や友人である程度の人数をそろえ、お皿をシェアしながら心行くまでワインを飲むのに向いています。当然、いろんな感想があるとは思いますが、今まで経験したことのない空間と料理なので、とりあえず一度行ってみて、俺のフレンチに関する俺の考えを語るのもいいでしょう。
とっても楽しかったのです。
最近のコメント